2回目の就職を考えている看護師の皆さんへ

看護師の転職にハローワークは使うべき?ハロワならではのメリットとは

看護師が転職をする際に個人で医療機関を一つ一つあたっていく人は少ないでしょう。 時間効率を考えたら何らかのツールを利用すると思いますが、今回はそのツールの一つ【ハローワーク】についての記事です。

この記事を読んでいる看護師の方は

  • ハローワークってどんなツール?
  • ハローワーク利用のメリットって?
  • 看護師の転職にハロワは使うべき?
  • ハローワークの賢い使い方は?

といった疑問をお持ちの方ではないでしょうか。これらの項目について順番に解説していきたいと思います。

ハローワークとは

まず最初にハローワークってどんなツール?という話から。

ハローワークはハロワとか職安とか人によっていろいろな呼び方がされていますが正式名称は公共職業安定所です。厚生労働省によって管理されている公共事業になります。

ハローワークでは様々なサポートが受けられますが、看護師の転職という点で考えると

  • 看護師求人の検索
  • 履歴書の書き方のサポート
  • 面接の対策
  • 相談窓口での職業相談
  • 失業等給付の受給手続き

などがあげられます。

営業時間は基本的に平日8:30~17:15です。

MEMO
ハローワークによっては営業時間を延長したり、土日も開業しているところがあります。

ハローワークはハローワークカードを作成することで利用可能となります。最寄りのハローワークへ行き、最初にカード作成のための手続きを済ませましょう。10分ほどで終わる簡単な手続きです。

看護師転職でハローワークを利用するメリット・デメリット

ハローワークのメリット

利用するメリットとしては

  • 求人数が多い(転職サイトにはない求人も)
  • 全国対応、無料利用可
  • ネットで求人の検索が可能
  • 職業相談窓口がある
  • 採用率が高い
  • 失業時、給付が受けられる

などがあげられます。1つずつ見ていきましょう。

求人数が多い(転職サイトにはない求人も)

ハローワークは無料で求人を掲載できるため非常に多くの求人が確保されています

掲載が無料というところがポイントで、看護師を紹介することで紹介手数料のかかる転職サイトはコストを抑えるために利用しないという医療機関もあるため、転職サイトにはない求人が見つかる可能性があります

全国対応、無料利用可

ハローワークは全国に窓口があり、医療機関も無料で求人を掲載できるため非常に多くの求人が確保されています。そのため条件に見合う求人が見つかる可能性も高いと考えられます。

また、ハローワークやナースセンターといった公共事業の利用は無料です。安心して利用することができます。

ネットで求人の検索が可能

ハローワークはネットでの求人検索が可能です。

インターネットサービスでは市町村や職種を絞って求人を検索することができます

MEMO
中にはハローワークの端末でしか詳細が確認できない求人もあります。この場合はハローワークに行き、ハローワークの端末で求人を検索し詳細情報を得る必要があります。

職業相談窓口がある

ハローワークには求人を検索するだけでなく、その求人の詳細や空き状況について職業相談のできるスタッフが常駐しています

ハローワークで気になった求人があった場合や申し込む際にはこちらの相談窓口に声をかけると良いでしょう。

採用率が高い

看護師がハローワークを通して就職した場合、求人を掲載していた医療機関はハローワークに紹介手数料を支払う必要はありません。ですが民間の人材紹介サービス(転職サイトなど)を利用した場合には高額な紹介手数料を支払う必要があります。

ということはハローワークから申し込みのあった看護師Aと転職サイトから申し込みのあった看護師Bの場合、天秤にかけるとハローワークから申し込みのあった看護師Aの方が採用コストを抑えられるわけです。

でも採用コストで人選しているわけじゃないでしょ?

はぴこ

びび

もちろんそうだよ!でもハローワークのような無料のサービスを利用している医療機関は看護師の採用にコストをかけられないような企業が多いのも事実なんだよね。

そのため、採用コストのかからないハローワークからの申し込みは広告費をかけたくない医療機関にとって非常にありがたく採用率に影響が出る可能性も高くなることが考えられます。

失業時、給付が受けられる

ハローワークでは条件を満たしていれば失業した際に給付を受けることができます

びび

いわゆる失業保険というやつです。

自己都合退職の場合は給付を受けられるまでにある程度の期間が必要になりますが、会社都合退職(会社が潰れた等)の場合は自己都合退職より早期に給付を受けることができます。

再就職先が決まらない状況で退職をされる方も少なくないと思います。そういった場合に失業保険をもらいながら転職活動ができるので該当する方は早めにハローワークへ相談してみてください。

ハローワークのデメリット

1求人当たりの情報量が少ない

ハローワークの最大のデメリットは1求人に関する情報量が少ないというところです。ハローワークの求人票に書かれているのは会社の概要や仕事内容、給与や勤務時間といった基本情報のみです。

また、相談窓口の相談員も看護師の転職に精通した職員ではありません。そのため看護師という仕事の性質についてや医療機関に関しての情報は持ち合わせていないため専門的な相談は難しいでしょう。

医療機関の内部情報を得たり、看護師転職について専門的な相談をしたい場合には看護師専門の転職サイトを利用する必要があります。

ブラック求人が含まれていることもある

ハローワークの求人にはブラック求人が含まれている可能性があります。というか含まれています。実際に常にハロワで求人が出ている医療機関にトライして働いてみたところ2件中2件がブラックでした。

びび

その時の体験談をまとめた記事がありますので興味のあるかたはご参照ください。

ブラックな求人が混ざってしまう理由は簡単で、ハローワークやナースセンターなどの公共事業は求人を掲載する費用が無料だからです。

だからブラックな業でも求人広告を掲載することができちゃうってわけね!

はぴこ

逆に、医療機関へ看護師を就職させることではじめて報酬が得られる看護師転職サイトなどはすぐに離職につながるようなブラックな求人は掲載しません。なぜなら紹介した看護師がすぐに離職してしまうと返金規定などにより紹介手数料を医療機関へ返さなければならない場合があるからです。

結果的にブラックな求人を紹介することは利益が出ないということにつながるため転職サイトは良質な求人を厳選しているというわけです。

びび

広告掲載料が無料であるハローワークなどの公共事業を利用する場合はこういった点に注意することが必要となります。

条件交渉をしてもらえない

ハローワークは職業相談窓口があり医療機関との連絡調整などをしてもらえますが、条件交渉は一切してくれません。そのため給与や雇用条件に関しては個人で交渉する必要があります。

もし個人での交渉が困難な場合はキャリアコンサルタントに依頼する方法もあります。

質の高いキャリアコンサルがいる転職サイトはこちら

看護師の転職にハローワークは使うべき?

ここまで「ハローワークとは?」「ハローワークのメリット・デメリット」について解説してきました。「結局、看護師の転職にハローワークは使うべきなの?」ということについてなんですが答えはYESです。

ハローワークを使うべきかどうかというより、使えるツールはすべて使うべきということになります。各々のツールには各々のメリットがあって、ハローワークにはハローワークならではのメリットもありますから。

看護師の転職において一番重要な作業は情報収集(リサーチ)です。

step1
なるべく多くの情報を収集し
step2
比較し
step3
希望条件を満たしてくれる医療機関に就職!

というのが転職を成功させるための秘訣です。

step1で多くの情報を収集できなければ比較することもできません。比較するためのサンプルを少しでも多く収集するにはハローワークもナースセンターも転職サイトもすべて利用すべきというのが結論です。

びび

ハロワにない求人がナースセンターにあったり、ナースセンターにない求人が転職サイトにあったりするからね!

ハローワークの賢い使い方

ハローワークは利用すべき!ということがわかっていただけたと思います。では最後に看護師がハローワークを賢く利用して転職する方法について解説していきたいと思います。

これはあくまで僕のやり方ですが、ハローワークの3つのデメリット

  • 情報量の少なさ
  • ブラック求人混入の可能性
  • 交渉をしてもらえない

を補うために転職サイトを併用します。そしてハローワークのメリットを最大限に活かした方法です。よかったら参考にしてみてください。

STEP1.
情報量の少なさを他ツールで補う

ハローワークは全国に窓口があり、また掲載も無料ということでどの地域でもわりと求人数は確保されているはずです、これはハローワークのメリットであり強みです。ですがその1求人に関して情報量が少ないのがデメリットなんですよね…

このデメリットを他ツール(転職サイト推奨)で補います。
情報量の多いおすすめ転職サイトはこちら

例えばハローワークで気になる求人Aがあったとします。ですが求人票や相談員から得られる情報は非常に少ないので、情報量の多い転職サイトを利用しAについての情報を収集します。

サイトコンサルタントへの提案はこんな形でいいでしょう。

びび

あのー、他社の求人で気になるAという求人があるのですがこちらのサイトでも取り扱いはありますか?

ここで取り扱っていれば保有している情報を提供してくれるはずです。もし取り扱いがない場合でも求人Aを出している医療機関に転職サイト経由での人材紹介が可能かどうかを確認してくれると思います。

転職サイトは向こうから求人を紹介されるものだと思っている人も多いかもしれませんが、こちらから依頼した求人に関してもサポートしてくれるところが多いです。なぜなら転職サイトは自社を通して転職をしてもらわなければ収入は発生しません。そのため転職意欲の強い看護師を他社やハローワークに持っていかれないように最善を尽くしてくれるというわけです。

MEMO
転職サイトを経由すると紹介手数料が発生するためコストを抑えたい企業であれば転職サイト経由の紹介を断られる可能性もあります。

びび

もしダメだった場合は転職サイトを使わない方法で情報収集を行います。

ここで転職サイト経由での人材紹介が可能になったらラッキーです。先ほど説明したようにAに関しての情報をできるだけ多く収集しましょう。

ここで重要なのは求人Aの内部状況です。転職サイトであればそういった情報も保有しているのでしっかりと内部の情報を収集し、ブラックそうなところは切り捨てる必要があります。

STEP2.
希望条件の交渉を行う

びび

ここでもハローワークのデメリットを補います!

ハローワークでは職業相談の窓口はありますが希望条件などの交渉は一切してくれません。ですがハローワークの求人票に記載されている給与などは最低限のラインであり、皆さんの知識やスキルが反映された給与ではないんですよね。

交渉による給与の伸びしろがある医療機関はわりと多いです。

びび

実例がこちら!

しかし交渉をせず記載されている給与で納得してしまえはその給与に決定してしまいます。それでは医療機関の思うつぼなので条件交渉は必ず行いましょう。

今回の例でいうと収集した情報を見てAという求人に興味があった場合にはまず希望条件を伝え、その条件が通るかどうかを確認します。そして給与に関しても交渉しましょう。目標値としてはハロワで掲載されている給料より高い給料を伝えることがポイントです。

STEP3.
自身の希望を叶えてくれるツールで申し込む

交渉の結果、ハロワより雇用条件がよかったり給与が良い場合には転職サイトを通して申し込む方がよいでしょう。

もしハロワと同じ条件であればハロワを通して就職するほうが採用率が上がる可能性もありますので(同記事ハローワークのメリット参照)ハローワークからの申し込みを推奨します。


これがハローワークのデメリットを補い、メリットを最大限に活かした賢い転職方法です。

僕が実際にハローワークや転職サイトなどのツールをどのように使って転職活動をしているかを解説した記事があります。こちらもご参照ください。

終わりに

結論を言うとこういうことです。

看護師である皆さんが転職を考える場合、ハローワークは必ず使いましょう。いや、ハローワークも必ず使いましょう!

使えるツールはすべて利用する!

これが転職を成功させる第一歩です。

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