皆さんは今どんなところでどんなことを考えながら働いていますか?
ストレスフルなこの“看護師”という仕事を、最初に勤め始めたところで定年まで働き続けられるという勇者はなかなかいないと思います。
はぴこ
びび
今回はそんな転職経験で学んだことの中から20代看護師さんの転職に焦点を絞って、転職の注意点やポイントについてお伝えしていきたいと思います。
びび
20代の看護師は一番転職を考える時期
まずはこちらのデータをご覧ください。
これは2017年に看護協会が発表した看護師離職率のグラフです。
参考:病院看護実態調査
新卒の看護師の離職率って結構高いですよね。20代の看護師の多くはこの“新人”という時期を通ることになるため、転職というキーワードと密接な年代であると言えます。
実際に僕も最初に就職した病院を3ヵ月で辞めてしまいました。
20代というのは多くの悩みを抱える時期です。そんな20代看護師が転職を考える際の注意点についてまとめてみました!
20代看護師が転職する際の注意点
20代看護師の皆さんが転職する時に注意してほしいことは
- どこかで踏ん張らなければ新人のレッテルは剥がれない
- 今抱えている悩みや不満は転職することで解決できるのかを考える
ということの2点です。
どこかで踏ん張らなければ新人のレッテルは剥がれない
もちろんつらい環境で我慢して働く必要はありません。身体を壊してしまったり精神的に病んでしまうくらいなら転職することをおすすめします。
ですが新人という殻をやぶるためにはどこかで踏ん張らなければならないんですよね。どうしてやぶる必要があるかというと看護師として働くための選択肢を広げるためです。
前述していますが僕は最初に就職した病院を3ヵ月で辞めてしましました。
その後少し経ってから訪問入浴の仕事をしたんですが看護師としての基礎や判断能力のない自分が一人前の顔をして看護業務にあたってることが怖くなってきたんですよね。
びび
病院で働くことがすべてではないし、そうしたほうがいいとも思っていません。ですがどんな場所で働くにしても20代のうちに看護師としての最低限の知識やスキルを習得しておくことはとても大事だということを感じました。
あのまま訪問入浴で働いていたら
・採血もできない…
・肺音の異常もわからない…
・心電図モニターの装着方法もわからない…
というままであり新人の域を抜け出せずにいたと思います。
「それでもいい」という人は別に構わないんです、実際にバイタルが測れればいいという仕事もあります。ですが長い目で看護師を続けていきたいと考えるなら、やはり20代のうちに基礎を身に着け“新人”を脱しておくことが必要かなと僕は思います。
びび
はぴこ
びび
今抱えている悩みや不満は転職することで解決できるのかを考える
それともう1点注意してほしいことがあります。それは
今抱えている悩みや不満は転職することで解決できるのか
ということです。
当たり前なことですよね?給料が少なくて転職したのに次の職場でも少なかったら意味がありません。妥協して結局また同じような悩みを抱えるくらいならニートやりながらいい職場が見つかるまで待つ方がマシです。
なぜなら看護師の退職は至難の業だからです。退職を経験した、あるいは考えている皆さんならこの意味がわかるはずです。
ですから転職を考える場合には自分自身が転職したいと思った理由を明確にして、その原因を解決できる職場を探すことが重要になります。
そのためには医療機関のリサーチが必須です。
びび
このリサーチを踏まえつつ、20代看護師の皆さんが転職する時のポイントについて解説していきます!
20代看護師が転職する際のポイント
新人看護師が転職する場合
前項で“新人というレッテルを剥がすことが大事”というお話をしました。これは“就職した病院を辞めずに我慢して働け”ということではありません。
びび
石の上にも3年ていう言葉があるじゃないですか?
3年ていう年数は適切かどうかわかりませんが、皆さんが新人というレッテルを剥がすにはある程度の修行が必要になります。そのため、石の上にある程度の期間居座ることになるわけですが、ここで重要なのは年数ではなく居座るための石選びです。
つまり20代の新人看護師さんが転職する際に重要なポイントは自分が自分のペースで着実に成長できる環境を探し就職することです。
自分が「ここならやれる!」という石(医療機関)を探し基礎を身に着けることが何より大切です。
はぴこ
びび
こういう場合には情報収集ツールの利用をおすすめします。代表的なツールは以下になります。
たとえば敬遠されがちなツールで言うと転職サイトが挙げられます。皆さんが転職サイトを敬遠する理由って
- 連絡がしつこそう…
- 無理矢理転職させられそう…
といったところだと思います。
びび
看護師転職サイトは医療機関の情報や看護師からの口コミを多数保有しています。こういった情報はハローワークやナースセンターでは得られないので転職サイトを利用するメリットはとても大きいです。
また、実際に働いて職場環境を見定めてから就職することのできる紹介予定派遣という働き方もおすすめです。紹介予定派遣は就職することを前提に派遣看護師として働くスタイルです。
びび
そのため派遣で働いてみて職場の環境が気に入れば就職すればいいし、嫌なら辞めることができるわけです。このスタイルは職場環境を重要視したい20代の看護師にとって非常にメリットのある働き方だと思います。
はぴこ
焦って仕事を探してもいいことはありません。結局今と同じような職場を掴まされたら意味ないですから。
時間がかかってでも自分が頑張れる職場を探すことが新人の皆さんにとって一番大事なことではないかと思います。
新人を脱した20代看護師が転職する場合
とにかくがむしゃらに1年目を終え、2年…3年と働くと少しずつ自信もついてきます。そして3~4年目となる20代の半ばから後半くらいを機に転職を考える看護師もわりと多いかなぁと感じます。
3~4年目以上で転職を考える看護師の特徴としてはキャリアアップを目的とした転職や、新たな世界を見てみたいと思って転職を考える看護師が多くなってきます。
びび
この辺で転職を考えている皆さんにお伝えしたいポイントは自分を安売りしないで!ということです。
皆さんはもう立派な看護師です。
自分が身に着けてきたスキルを武器に給与や雇用条件についてどんどん交渉していきましょう。ハローワークや求人広告に掲載されている金額は最低ラインです。そこからどれだけ伸ばせるかは皆さんの交渉能力にかかっています。
びび
はぴこ
もし自身で交渉することが難しいという人や苦手な人は転職サイトのコンサルタントに依頼するという手もあります。
僕も以前に依頼して結果的に年収が100万上がったことがありました!
びび
新たな世界を見てみたいという思いで転職を考える20代看護師は理想と現実のミスマッチを極力減らすということがポイントです。
たとえば病院で長く働いた看護師が在宅看護の世界に初めて飛び込むとき色々なギャップに驚くこともあると思います。
びび
「知ってたらやらなかったのに…」というミスマッチはなるべく避けたいですよね?
そういった場合にも【新人看護師の転職のポイント】でお話した紹介予定派遣が便利です。紹介予定派遣であればお試し感覚で働き、どのような仕事をしているのかを体験することができます。
終わりに
看護に限らず20代の時の経験てその後の人生に大きな影響を与える可能性がある大事な時期だと思ってます。だからこそきちんとした場所で未来の道を開くための準備をしてほしいと思うんですよね。
なかなか100%自分の希望に合った職場を見つけるというのは難しいとは思います。
そんな時は
- 何を優先して選ぶべきなのか
- 譲れない条件は何なのか
ということを明確にしてそこだけは妥協せず転職活動を行うことが転職で成功する秘訣だと僕は考えます。ぜひ20代の皆さんの今後が明るいものになることを心から願っております!