日本看護協会の調査によると2016年の看護師離職率は下記グラフの通りです。
看護師を辞めたいと思ってる人に一言お伝えしたいことがあります。
辞めちゃえばよくね?
びび
はぴこ
終わりです。終わりなんですがその前に皆さんに問いたい。
皆さんて看護がしたくて看護師になったんですよね?
看護がしたくてあのつらい実習も乗り越えてきたんですよね?
そんなに簡単に諦めていいんですか?
いいんすよ、仕事はいくら辞めたって。でも看護師は辞めたらあかん。
たぶんね、ほんとに辞めるつもりならこの記事読んでないと思うんですよ。この記事に辿り着いたということは辞めたいという思いと同時に、まだ頑張りたいという気持ちがあるからだと思います。
びび
看護師が「辞めたい」と思う理由
皆さん、年間に看護師がどれくらい退職しているかご存知ですか?こちらは看護職員における就業者数の増加を表した図になります。
引用: 看護職員の現状と推移
年間16万人が離職しちゃう業界ってやばくないですか?
僕たち看護師って決して楽に資格を取ったわけではないですよね。3~4年の学生生活で必死に勉強し、実習では看護師にいびられ、夜は記録で眠れない。そんな過酷な日々を乗り越えて看護師になりました。
びび
はぴこ
だけどね、そんな看護師の心を簡単に折ってしまうのが看護業界なんですよ。
じゃあ、そもそもなんでみんな看護師辞めたいって思っちゃうのかってことなんですけど、厚生労働省の調査によると「看護職員として退職経験のある者の退職理由」は下記らしいです。
引用:看護職員の現状と推移
びび
この図にある退職理由って、どこまで看護師の本音を拾えているんでしょうか?
例えば退職理由の1位は「出産・育児」となっていますが、本当に魅力ある職場なら離職せずとも産休・育休を取得して戻ってくればよくないですか?
だけど皆さん退職してしまう。
びび
「辞めたい理由はあるけどなかなか辞めさせてもらえない。だから結婚や出産のタイミングで退職を伝えれば辞められるだろう。」みたいな。
仮にそうだとすると看護師が辞めたいと思う本当の理由ってどんなことなんでしょう。僕の周りの看護師はこういった理由で辞めていきました。
- 人間関係がつらい
- 残業がつらい
- 心身がもたない
びび
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そして辞めたいと考える皆さんが口を揃えて言うのがこれです。
「看護師に向いてない…」
看護師を辞めたいと思う一番の理由は「向いてない」
僕はTwitter@nursemanviviのDMを開放していますし、ブログでも一応相談窓口のようなものを設けているので、時々相談のメールをいただくことがあります。やはり多いのが「看護師辞めたいんです…」という相談なのですが、相談者の辞めたい理由を聞くと大半が「看護師に向いてない」という理由なんですよね。
僕も看護師1年目からずーっとそう思ってきたので、その気持ちというかロジックはめちゃくちゃわかります。でも結論を早く出しすぎちゃう人がすごく多い…
びび
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「僕は看護師に向いてない」長きにわたる自問自答に終止符を打ちました
僕はこの記事で「自分が看護師に向いていないと思う理由」について書いています。
読んでもらえるとわかると思うんですが、僕の場合は看護師に向いてる向いてないとかの次元ではなく、社会生活に向いてない人間なのでこういう結果になってしまいました。ですが一般的に「自分は看護師に向いていない」と思ってしまう人は、そう思わされてることが多いということに気づいてほしいんです。
「思わされてる?誰に?」って話なんですけどそれは皆さんを取り巻く環境です。
- 心身ともにきつい業務
- 人間関係の不和
- 業務に追われ患者さんに関われない
こういう状況の中で働いている看護師ってすごく多いですよね。
じゃあこの環境下でも飄々と仕事ができないと看護師に向いてないのかといったらそれは違うと思うんですよ。看護師に向いてないのではなく、その職場が皆さんに合ってないだけということも考えられます。いやほとんどがそのパターンだと思います。
だから決断するのはもう少し先でもいいんじゃないかなぁと。
看護師を辞めたいという気持ちへの向き合い方
「でも今がつらいの!辞めたいの!」
ってことですよね…
冒頭でもお伝えしてますが辞めたければ辞めた方がいいです。いやいや、さっき「看護師に向いてないのは環境のせいだから決断するのは先でいい」って言ったじゃん!て話ですよね。もちろんその言葉に二言はなく、看護師を今辞めるのは勿体ないです。
ですが仕事を辞めるなとは一言も言ってません。
びび
わかりますよ。
- 親の悲しむ顔は見たくない
- 奨学金を返さなきゃいけない
など色々な思いを抱えて頑張っているんですよね。
びび
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だけど今になって思うのはやはりあの選択は間違ってなかったなということです。
もし僕があのまま退職せずに続けていたら健康を害し、どちらにせよ離脱することになっていたと思います。
びび
はぴこ
皆さんのご両親のことは知りませんが、子供が病んでまで仕事を続けてほしいと思う親はそうそういないのではないでしょうか。親が願うことって子の健康が一番なんじゃないかなぁと。
もちろん社会人として一人前になってほしいという思いはあると思いますが、それって健康があってこそですからね。
びび
また、奨学金に関してですが、確かに奨学金は借りたお金なので返さなければなりません。ですが労働基準法の16条では
労働契約の不履行について違約金を定めたり、損害賠償額を予定する契約をしてはいけない
と謳われています。
これは「返済中に退職したからといって違約金を払え」というような請求はしてはならないということです。
奨学金の残りの請求が“違約金”に該当するかはわかりません。ですがそれを理由に退職をさせないというのは労働基準法に違反する可能性があるということです。
はぴこ
びび
もし奨学金の返済がネックで足踏みをしているという方は諦めずに在職中の管理に相談することをおすすめします。
それとですね、
「他のスタッフは頑張れているのになぜ自分は頑張れないのか?」
ということで悩んでいる人もすごく多いです。
びび
何故なら人は人、自分は自分だからです。
他人が頑張れているから自分も頑張れるはずというのはイコールにならないわけで消耗するだけ損なんですよね。だけど上司は言うんです。
「同期もみんな頑張っているわよ?」
「みんなこの道を通ってるんだから」
それは関係ないんですよ。だってあなたはあなただから。
他人と比較しているうちは自分の人生を歩けていません。比較して自分を悲嘆するのではなく、自分の気持ちというのを認めてあげてほしいと思います。
びび
皆さん今の職場何個目です?
今働いているところが看護師のすべてと思ったらダメですよ。病院1つとっても環境やルールは様々です。今の病院が合わなくても他の病院なら働けるってことも全然あると思います。
それに働く場所も病院がすべてではありませんからね。病院以外にも
- 施設
- 訪問系サービス
- 研究職
- 教員
- ライター業
など様々な職種があります。
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僕も看護師資格を取ってから今までずっと病院で働いているわけではなく、色んな職場で働いてきました。
やっぱり合わないなら合うとこ探すしかないと思います。病院で働きたいなら自分に合う病院を探す、病院が合わないなら違う職種にトライしてみる。
本当に現状から抜け出したいと思うのであれば行動するしかないんですよね。
行動しなければ「辛い」「辞めたい」という悩みは解決しません。皆さん自身が行動しなければ何も変わらないんですよ。
皆さんの目的や居場所がそこにないのであれば目的が見える位置に移動すべきだと思うし、自らの足で居場所を探しに行くべきだと思います。
はぴこ
びび
ドリカムの「何度でも」って歌ご存知ですか?
10000回だめで へとへとになっても
10001回目は何か 変わるかもしれない
そういうことなんですよね。
10000回転職しろとは言いませんが、ダメなら次行くしかないんですよ。
結局何が言いたいのかというと、健康を害したり自分の気持ちに反してまでそこにとどまる理由はないということです。
それに視野が狭いのもよくないです。今いる環境がすべてと思わず、外の世界へ一歩踏みだす勇気をもってほしいなと思います。
はぴこ
びび
一方で、一方でですよ。
辞めるという選択が本当に正解なのかということも冷静に考える必要があります。例えば新人看護師さんの場合、
- 仕事が覚えられない
- 知識・技術がない
- 先輩が怖い
- 責任の重圧に耐えられない
などで悩むことが多いと思います。ただ、こういった悩みはたとえ転職しても次の職場でまた同じ壁にあたる可能性が高いんですよね。
もちろん、明らかなイジメやパワハラがある場合にはそこにとどまる理由はないと思います。ですがどこかで看護師としての基礎を身につけなければならないのも事実なので、今自分がいる場所が目的を達成するために最適な場所なのかということを慎重に見極めてください。
びび
先ほどドリカムの歌を例えに自分の居場所を探すことを諦めないでほしいということをお伝えしましたが、できることなら10001回目で居場所がやっと見つかるより2回目の就職で見つけたいですよね。
そのためにはやみくもに職場を探すのではなく、きちんとリサーチ(情報収集)する必要があります。そのための方法は別記事にて解説していますので興味のある方は下記リンクよりおすすみください。
終わりに
結局ね、申し訳ないんですけど答えは書けないんですよ。というかこれに関しては皆さん自身で答えを出してもらうしかないんですよね。そのための道しるべになればいいなぁという思いでこの記事を書きました。
この記事で僕が言いたいのはこれだけ。
仕事は辞めてもいい!だけど看護師は辞めるな!
看護師を続けるために、自分が看護師であるために仕事を辞めるべき時っていうのもある気がする。すごく抽象的な言い方ですけど看護師の皆さんにはわかってもらえると思います。
皆さんが皆さんらしくいられない場所はいるべき場所ではありません。皆さんの居場所はそこなのか、または別のとこなのか、自分の目で確かめてそして掴み取ってください!
びび
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