僕は平成25年にケアマネ(介護支援専門員)の資格を取りました。
そもそもなんでケアマネの資格を取ろうと思ったかと言いますと「自分で会社を経営したかったから」です。
さすがに病院経営というのは現実的ではないので、個人でも起業出来て看護師資格を活かせる会社はないかと考えた時に思いついたのが居宅介護支援事業所と訪問看護でした。
びび
「いつか訪問看護かケアマネ事業所を立ち上げて経営しよう!そのためにはまず経験が必要だ」ということで訪問看護で働くことにしたわけです。それと同時に合間で勉強してケアマネ資格も取得しました。
資格証を見てもらうとわかるんですが、更新はしておりません。
はぴこ
びび
ということでこの記事では
- ケアマネとは?
- 看護師からケアマネになる方法
- 看護師からケアマネになるメリット・デメリット
について解説していきますっ!
ケアマネとは?
「ケアマネってなに?」
「どんな仕事するの?」
と思われる方もいると思うので簡単に説明から。ケアマネというのは介護支援専門員のことを指します。
介護保険法では
要介護者等からの相談に応じ、要介護者等がその心身の状況等に応じ適切なサービスを利用できるよう、市区町村、サービス事業者等との連絡調整等を行う者であって、要介護者等が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識および技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたもの
と定められています。
ケアマネージャーが行う業務はケアプランの作成やサービス事業者との連絡・調整といったものが主で、介護保険を利用してサービスを受けている利用者さんにとっては核となる重要なポストです。
また、ケアマネは市町村からの委託を受けて要介護認定調査を行うことがあります。これは個人で仕事を請け負うこともでき、僕は副業で認定調査を何度か行ったことがあります。
びび
調査自体はさほど時間がかかるものではないのですが、調査票の作成が結構面倒でしたね…
こちらでも認定調査について少し触れています。
看護師がケアマネ資格を取るには?
ケアマネージャーの受験資格
介護支援専門員の受験資格は平成30年度から変更されています。以前は
- ヘルパー2級などを持っていて介護業務経験が5年以上
- 相談援助業務におけるケースワーカー
- 介護の資格はないが介護に従事して10年以上
など、介護の経験が十分であれば受験することができました。ですが現在はこれらの実務経験では受験することができません。
おそらく高齢社会に伴い、ケアマネの需要も高いことから質の向上を目指し変更したのでしょう。
びび
- 保健・医療・福祉に関する法定資格を持ち、それに基づく業務に従事した期間が通算5年以上かつ900日以上。
対象の法定資格:医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士- 介護老人福祉施設や介護老人保健施設等、特定の施設などで生活相談員、支援相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として業務に従事した期間が通算5年以上かつ900日以上。
受験するために提出する書類の中には実務経験証明書というものがあって、実際に働いている(働いていた)ところで就業証明をもらう必要があるので、いくつかの職場を転々としている場合は早めに準備しておくことをおすすめします。
ケアマネの試験
ケアマネになるための試験は年1回、毎年10月頃行われています。試験を受けるための受験費用は平均8000円~9000円くらいです。
試験はかなり難しかったです。
僕はユーキャンのケアマネ参考書を購入して2週間ひたすら読んで受験しましたが、ボーダーラインギリギリでの合格でした。断言できますが勉強しなければ受かりません。
はぴこ
びび
筆記試験に合格後したら各都道府県で実施される実務研修を受講します。この実務研修も受講するのに費用がかかります。平均50000円~60000円くらいですね、高いところだと70000円を超える都道府県もあります。
はぴこ
びび
実務研修が終了したら3ヵ月以内に登録申請を行います。その後、介護支援専門員証の交付を受ければ晴れてケアマネとして働くことができます。
看護師がケアマネになるメリット・デメリット
看護師がケアマネになるメリット
正直ペーパーケアマネなんでメリットとか語っちゃうのもおこがましいんですが、実際に僕が感じるメリットを書いてみようと思います。
在宅看護で役にたつ
これはめちゃくちゃ感じてますね!
僕は現在訪問看護で働いているのですが、訪問看護では看護だけしていればいいわけじゃなくて、多職種と連携をとる場面が多いんですけど、その時に介護保険のことがわかってないと話にならないことが多いんです。
びび
それと転職する時、履歴書には一応介護支援専門員資格を持っていることを書くんですが、在宅系の仕事の面接時は必ず「ケアマネの資格あるんですね」と、そこを拾ってもらえるんですよね。
やはり在宅看護においてはケアマネの資格と看護師の資格というのは重宝するので、雇用する側からしても使い勝手がよさそうと感じるのだと思います。
はぴこ
起業できる
居宅介護支援事業所は個人でも運営できます。僕がケアマネをとろうとした目的の1つですね!
- 会社に縛られず働きたい
- 起業したい
という人にとってはとても重宝する資格だと思います。
仮に訪問看護と居宅介護支援事業所をセットで開業すると結構安定すると思うんですよね。これに有料老人ホームなんかをプラスして運営している企業もわりと見かけます。
びび
それは厚労省が「居宅介護支援事業所の管理者は主任ケアマネがやってくださいねー」という方針を決めちゃったことです。これは2021年度から施行される予定なんですけど、そうなると個人で居宅やる場合は主任ケアマネ持ってないとダメって話なわけです。
びび
ということで居宅を開業するのは諦めましたw
起業を目指すのであればケアマネとしての実績を積み、主任ケアマネの資格取得まで視野に入れておく必要がありそうです。
夜勤がない
これもメリットですよね!
看護師として働くうえでどうしても付きまとうのが「夜勤」です。ですが夜勤て体への負担が本当に大きい。病院でなくともオンコール当番があったり、なにかと夜出動させられる率が高いのが看護職です。
はぴこ
看護師がケアマネになるデメリット
給与が下がる
給与は看護師より低いと思います。
僕の母親は看護師で、2000年にケアマネ資格が出来てからはずっとケアマネをやってました。定年時(ケアマネ歴18年)の給料を聞いたら手取り27万、賞与は夏冬合わせて90万とのことでした。
びび
賃金構造基本統計調査調べによるとケアマネの平均年収は394万円と掲載されています。
一方で看護師の平均年収は525万円(人事院統計書調べ)と出ているので、やはり給与が下がることは避けられないかなと思います。
更新料が高い
びび
はぴこ
びび
ケアマネ資格は更新するのに5万円以上かかります。更新は5年に1回なので5年ごとにお金が飛んでいくわけですね。
しかもお金だけでなく時間も飛んでいきます。更新するために受けなければならない研修時間は80時間以上です。結構きついですよね。
はぴこ
びび
終わりに
以上で看護師からケアマネになる方法とメリット・デメリットの解説を終わります。
僕の場合、デメリットの2つが痛すぎて更新を止めました。ですがメリットも魅力的なので、メリットとでデメリットを天秤にかけ、どちらに傾くかで決めるのが良いかと思います。
はぴこ
びび
これからは在宅が熱い!(かもしれません…)