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看護師は転職に失敗しやすいです。その理由と対策をまとめてみました。

まず皆さんに認識してもらいたのは「看護師の転職は失敗することがわりとある」ということです。「次の職場で必ず自分の居場所を掴むんだ」という意気込みは必要だと思いますが、同時に「次もダメかも」という警戒はしておいたほうがいいと思います。

なぜならどこもそれなりにヤバいから

というわけで、この記事では「失敗しない方法」ではなく、「できるだけ失敗しないための対策」と「失敗してしまった後の対応」についてまとめてみたいと思います。

看護師が転職に失敗する理由

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看護師が転職に失敗する理由は以下の2点です。

  1. そもそも働きやすい職場がそうそうない
  2. 入ってみなきゃわからない

それぞれ解説していきます。

そもそも働きやすい職場がそうそうない

僕は転職や派遣で色んな職場を見てきましたが、

  • 高給与
  • 残業なし
  • 人間関係良好
  • 心身共に楽

こんな条件がすべて揃っていた職場はさすがになかったです。高給与を狙えば身体的にきつかったり残業がある。人間関係は良くて楽だけど給与は低いなど、一長一短なんですよね。

びび

看護師の仕事はきついです。業務内容と人間関係は特に。

「今回の転職失敗だったなぁ」と思ってる人、あなたが悪いのではありません。「この職場天国だなぁ」と思えるような職場がそもそもないんですよ。

結果、失敗という感想になってしまうわけです。

入ってみなきゃわからない

そもそも働きやすい職場がないんだったらどこ行っても地獄やん?

はぴこ

びび

確かにそうなんだけど、その中でもマシなところを選びたいよね?

そのためには就職前の情報収集が本当に大事で、自分の足・友人・ハロワやナースセンター・転職サイト等すべて使うことを推奨します。

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看護師は転職サイトを使うべきか?について本音で書いてみました。

ですがそれでも失敗はあります。

ぶっちゃけ入ってみなきゃわからない部分が大きいんですよね。というのも「〇〇病棟に〇〇という極悪オツボネナースがいる」というような細かな情報まではさすがに取り切れないと思うんです。

もうこの部分てどうにもできないところなんですよね。ですので冒頭でもお話したように「失敗しない転職」を考えるより「なるべく失敗しないために動くこと」と「失敗した後の対策を考えること」が大切だと思います。

びび

次は失敗しないための対策について、僕がわりと使う手をご紹介していきます。

できるだけ転職に失敗しないためにとるべき対策とは

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「看護師の転職は失敗しやすい」ということがご理解いただけたと思います。そのため、僕たちは失敗することを前提に考えて動くことが必要です。

ここからは

  • 失敗しないための対策
  • 失敗してしまったあとの対応

についてまとめていきたいと思います。まずは失敗しないためにやるべき3つの対策についてです。

⒈譲れない条件だけは必ず通す

自分が働くうえでこれだけは譲れないという条件てあるじゃないですか?

  • ローンの返済があるから最低25万は欲しい
  • 子供の迎えがあるから必ず定時であがりたい
  • 腰が悪いから身体援助は控えたい

こういった「絶対に譲れない条件」だけは必ず通しましょう。

正直、高給与・残業なし・楽・人間関係良好といったフルスペックは無理です。ですが、そのうちの1つや2つくらいは全然狙えます。

就職に妥協するのは好きではありませんが、捨ててもいいところは捨て、譲れない部分は守るというように優先順位をつけておくべきだと思います。

転職に失敗する=希望条件が通らない

なので、通したい条件を明確にして、そこだけは必ず通すようにしましょう!

⒉最初は非常勤で就職する

なぜ非常勤で就職するのかというと、週2~3勤務であれば仮にブラックを引いてしまったとしても心身にかかる負担が少なくて済むからです。

また、僕の勝手な解釈ですが非常勤であれは常勤ほど期待もされていないと思うので、退職したい旨を伝える場合にも言いやすいし受け入れやすいかなと。

びび

出勤日数が少なければ少ないほど、会社への打撃も少ないと思うので。
でも私は賞与も欲しいし、常勤が希望なんだけど…

はぴこ

という人もいると思います。万年人材不足の看護業界であれば、そこは問題ないかと思います。

なぜなら、「非常勤から常勤にしてください」という申し出は会社にとってはありがたいと思われることが殆どだからです。「常勤から非常勤にしてください」という場合は受け入れられにくいとは思いますが、逆であればほぼほぼ通ると思います。

びび

実際に僕がパートで働いている時はどこの職場でもウザいくらいに「常勤にならない?」と言われていました。

看護師であれば常勤への雇用条件の変更はわりとしやすいです。ですので僕個人として焦ることはないかなかと思います。まずは非常勤で様子を見て、「ここなら働けそう」と思えたタイミングで常勤になるでもいいのかなと。

逆に「ここはムリ!」となった場合には、まだ非常勤のほうが心身の負担が少なくて済みますし、辞めやすいと思います。これが「最初は非常勤で就職する」を勧める理由です。

様子をみるなら派遣もあり

びび

転職したい医療機関が派遣スタッフも採用している場合、派遣看護師として潜入してみるのもおすすめです。

派遣であれば、医療機関に就職するのではなく派遣会社からの派遣スタッフとして働くことになるため気が楽ですし、嫌な職場であれば契約を更新しなければ辞められます。

もし就職を前提に働きたいのであれば紹介予定派遣という働き方もあります。紹介予定派遣や派遣看護師に関しては別記事で解説していますので興味のある方はこちらをご参照ください。

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⒊雇用期間を決める

次におすすめする対策が「雇用期間を決める」です。この対策のメリットは雇用期間を半年とか1年と決めることで、もしブラックにひっかかっても雇用期間の更新をしないことで逃げ道を作っておけることです。

おそらく雇用契約を交わす時点で雇用期間というのも定められているとは思います。ですが、これって「特に何もなければ自動更新です」みたいな感じで、知らず知らずに更新され、働き続けているというのが皆さんの現状だと思います。

ここを「自動更新」ではなく「更新日が近くなったら上司と面接し、お互いに更新を行うかの確認する」という形にしておきましょう!

もちろんリスクもあります。

こういう申し入れをすると「こいつ嫌だったら辞めるつもりだな?」と思われることもあると思います。そうなると採用が却下になる可能性があるかもしれません。

リスクをとるか保険をかけるかになるわけですが僕は保険をとりますね。ブラックが多い看護業界ですので。

びび

僕は30を過ぎてからの転職ではわりとこの条件を提示していますが、それで不採用になったことはないと思います。

足元を見るようで申し訳ないですが、看護師を募集しているところは切実だったりするので、直接的に影響のない条件はわりと呑んでもらえることが多いです。

それにこれは会社側にもメリットがあって、お互いに更新するか否かの権利を与える条件にしておけば、会社側も更新しなければ看護師を切ることができます。そういったメリットも伝えて交渉するようにしています。

雇用期間を定めなくても嫌なら辞められることも多い業界だし、会社にとって雇用期間を定めることのデメリットはそれほどないもんね!

はぴこ

試用期間を活かすのもあり

就職するとたいてい試用期間というものがあったりしますよね。これって名ばかりで機能していないことが多いのが現状です。

その名の通り“試用期間”ですので、雇用主、雇われる側双方にとってのお試し期間なんですよね。なので、試用期間が3カ月とかであれば、2ヵ月が終わった時点で一度面接をし、その職場で働いていくのかどうかということを再度話し合う場を設けるのもありだと思います。


ここでは3つの対策をおすすめしましたが、どれも自身での交渉が必要になります。雇用条件や給与に関しての交渉は必ずすべきだと思うのですが、これって結構ハードルが高いんですよね。

もし自身での交渉が苦手な方は転職サイトを利用をおすすめします。皆さんに変わり、条件に関しての交渉をすべて行ってくれます

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交渉能力の高いコンサルのいる転職サイトはこちら

もし転職に失敗してしまったら

もし転職に失敗してしまったらの画像

冒頭でもお伝えしましたが、転職は失敗するものだと思っていた方がいいです。だから失敗しても「落ち込まず次!」と動けるフットワークが必要だし、失敗した後のことも考え、2の手、3の手と手段を講じておくことが重要です。

ですが、そういった対策を講じることができずただただ失敗してしまった場合どうすればいいのか?その場合についてまとめます。

すぐ辞める

「ここに自分の居場所はない」と思ったらすぐに辞めた方がいいです。すぐ辞めても3ヵ月後に辞めてもどちらも一緒なので、どうせなら3ヵ月を無駄にしないためにもすぐ辞めることをおすすめします。

とは言え、入職したての頃って一番辞めたくなる時期なんですよね。

すぐ辞めても3ヵ月後に辞めても、どうせ辞めるなら同じですが、3ヵ月働いてみて「もう少し続けられるかも」と気持ちが変化することはあると思います。

びび

個人的には少し様子を見てみるのもありかなと思います。

即日で退職するのは、例えば雇用条件と実際の状況が違うとか、イジメやパワハラがひどい等、明らかに続ける余地のない場合ですかね。そういう場合は早めに退職しましょう。時間の無駄なので。

どうしても自分で伝えられない場合はこんなサービスもあります。

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契約の穴を突く

それと、面接の際に色々雇用条件は交渉されるかと思いますが、交渉により勝ち取った雇用条件や給与に関しては必ず契約書に謳ってもらいましょう。

口約束は契約になりません。

びび

あとで言った言わないとならないためにも必ず紙面に残してもらい、保管してください。

これは後に自分を守ることにもつながります。

雇用契約にきちんと謳ってあれば、契約内容が不履行であった場合、それを理由に退職できます。看護師に退職はなかなか大変ですからね、相手に非があればそこを突くのが一番手っ取り早いです。

これは転職サイトを利用した場合も同じです。

残業なしというフレーズに魅力を感じ就職したのに、働いてみたら毎日残業の日々…これでは騙されたのと同じですよね。

こういうことがあった場合にはそこを徹底的に突いて退職しましょう。正当な理由があるため、退職しやすいはずです。

終わりに

ちょっとくらーい思考ですが、1度の転職に期待はしないほうがいいです。

「ダメなら次!」くらいの気持ちで転職活動されるほうが心身の負担が少なく済むと思います。ぜひ皆さんが自分の居場所を掴めることを願っております!

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