男性看護師というと昔は精神科やオペ室での勤務が多かったとよく聞きますが、最近ではどの診療科でもちらほら見かけるようになりました。
僕は男性看護師として働いていますが、働くうえで感じるメリットは非常に多いですし、男性看護師が看護業界にもたらすメリットもかなりあると思っています。
びび
- 男性看護師のメリットや需要は?
- 男性看護師のデメリットと解決策
上記に関して、実際に働く中で自分自身が感じたことや、まわりのスタッフからもらった客観的な意見を参考に書いていきたいと思います。
びび
はぴこ
男性看護師の5つメリット
もちろんデメリットもあるんですが、個人的にはメリットの方が多いと感じています。まずは男性看護師ならではのメリットを見ていきましょう。
メリット1.
体力、力の面で頼られる!
力の面では女性より有利なことが多い
男性は女性に比べると力や体力面で優位なことが多いので、体の大きな患者さんのトランスなどで頼りにされることが多いと思います。
特に麻痺等で身体に不自由のある方は、支えてくれる看護師がしっかりしていないと非常に恐怖心が強くなるため、トランスの際に男性看護師にお願いしたいという患者さんはいましたし、僕も頼まれたことがありました。
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患者さんが一時的に取り乱してしまった場面…
周囲に影響がでるような危険行為をしている状況で、僕を含めた男性スタッフ数名で状況を終息させたということもありました。
患者さんは体の大きい男性だったので、あの状況を女性スタッフが止めることは少し難しかったと思います。
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体力面が役に立った実際の出来事
びび
1次救命処置の場面です。
心臓マッサージを行ったことがある人ならわかると思いますが、この手技は短い時間でも非常に体力を消耗します。
脳の血流を確保することを大きな目的として行う処置なので中途半端な圧迫では無意味ですし、正しい手技で持続的に5分10分行うとなると想像以上に疲れますよね。
びび
手技を獲得している人が複数いる場合は交代もできますが、そうでない場合は専門的知識を有していて体力のある男性の存在はとても需要があると思います!
このように力や体力の面で男性看護師が頼られるということは比較的多いのではないかと思います!
メリット2.
男性看護師は職場環境のカンフル剤!
考えてみると僕たちナースマンて看護師になると決め、看護学校に入った時からずっと女性社会の中で生きてるんですよね…
女性社会ってさ…女性社会って…
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びび
女性が集まると必ず影でうずまくドロドロしたものが発生しませんか?皆さんも1度はそういったものを感じ取ったことがあるはずです。
ですがそんなよどんだ環境の中で一筋の光になりえるのが男性看護師なのです!(女性読書さん、こんな言い方してごめんなさい汗)
非常に抽象的な言い方ではありますが、
- 職場に男性がいるのといないのとでは何か違う
- 男性が入ったことで職場の雰囲気が変わった
という話はけっこう耳にするんですよね。男性看護師の存在が職場(よどんだ女性社会)を再生するカンフル剤になっているということはあるんだと思います。
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女性と男性の脳の構造は異なる特徴を持っていて女性は感情に基づいて、男性は論理性に基づいて行動するという話を聞いたことがあります。
カンファレンスなんかの時にヒートアップして脱線してしまった議論を軌道修正したり、男性看護師が主となって話し合いを進めたりしたことはないでしょうか。
これは男性が
- 会話に目的を持っている
- 物事を論理的にすすめる特徴を持っている
からなのではないかと思います。
びび
また、男性看護師はわりと中立的でフラットな立ち位置にいることが多いため、女性スタッフからすると話しやすく相談などもしやすいということもあるようです。
もし男性看護師がこのような役割を持っているとするならば大きなメリットになりますよね!
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メリット3.
同性スタッフに依頼したいケアもある
あれはまだ看護師になる前のことです。
全麻でオペしなければならない事態に至りまして、尿道の留置カテーテルを挿入することになったんです。挿入時は麻酔で寝ているから気にならないんですけど抜去する時は起きてるじゃないですか?
当時僕は20歳だったんですが抜去してくれた看護師も20代くらいの方で、なんかすごく恥ずかしかったんですよね…
びび
と心から思いました。ですが病棟に男性看護師はいないし、「仕方ないかぁ」と思いながら女性看護師さんにやってもらった記憶があります。
やはり肌を露出したり羞恥心を伴うケアや処置は女性患者だけではなく、男性であっても同性にお願いしたいと思うことはあるわけです。そう考えると男性看護師の必要性というのはあるのではないかと思います。
びび
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そのため一長一短ではあると思います。
メリット4.
面倒な接待や飲み会が少ない
友達と会って話すと上司やお得意先の接待、仕事終わりの飲み会が憂鬱だという話がよく上がります。
僕は看護師としてしか働いたことがないのですが、今日まで接待やめんどくさい飲み会に参加したことは一度もありません!
はぴこ
びび
まぁ確かに忙しさゆえに仕事終わりの時間がまちまちなのは看護職の特徴ではありますが、僕の勝手なイメージでは接待とか飲み会って男性上司につきあうことが多い印象なんですよね。
だから女性が多い職場では少ないのかぁと勝手に思ってます。
はぴこ
びび
メリット5.
女性と知り合う機会が多い
僕が看護師になろうと思った理由は
- 仕事に困りたくない
- こんな僕でも女性社会に属せば彼女ができるだろう
この2点です。そしてどちらの恩恵も受けることができました。
この僕が…この僕がですよ?女性社会というゾーン状態に突入することで彼女をゲットすることができたんです!
びび
看護師という職業は非常に人気のあるステータスなので、これを武器に彼氏彼女をGETしちゃいましょう!
メリット追記(2018年4月)
目立つ!(いい意味でも悪い意味でもw)
僕は2017年の10月から看護師として成り上がることを目的におすすめ転職サイトや看護師資格を使って看護をしない副業などの記事を盛り込んだブログ「supernurseman.com」を始めました!
ぼちぼち読んでくださる読者さんも増え、本当にありがたいと思っております!
びび
はぴこ
これは僕が男性看護師だったからだと思っています!
仮に僕が女性でこのブログを書いていたら、他の看護師ブロガーさんの中に埋もれて紹介されることはなかったと思うんですよね…
- 男性としての意見
- 男性としての切り口
これらに興味を持っていただいたから紹介してもらえたのだと個人的には思っています!
びび
世のナースマンもいい意味でどんどん目立っていってほしいなぁと思います!
びび
はぴこ
びび
男性看護師の3つのデメリット
びび
はぴこ
デメリット1.
性別による壁
看護師は日々患者さんと密に関わって仕事をしています。
処置やケアの内容によって女性の看護師にお願いしたいという人がいたり男性看護師にお願いしたいという人がいたり、患者さんのニーズは様々です。
特に肌を露出するケアや排泄の介助などは、同性の看護師に依頼したいという患者さんが多いと思います。
びび
男性患者さんの特徴
びび
理由としてはまだまだ看護師は女性が多く、
「病院はこういうものだから」
という一種の妥協のような感覚があるのかもしれません。
びび
この場合はいくら同性スタッフにケアをお願いしたいと思っても、物理的にどうしようもありません。
そのため、言葉には出さないけど心の中では「仕方ないかぁ…」と妥協している男性患者さんもいると思います。
女性患者さんの特徴
逆に女性患者さんからすると
患者
という気持ちになると思います。
はぴこ
これらの特徴はあくまで仮説なのですが、仮にこの仮説が一理あるとしたら男性看護師の需要が若干低くなるかもしれないですよね…
はぴこ
びび
僕自身もケアを断られたことは何度もありますが、その度にしょげていたらナースマンは続けられないです!では何がデメリットなのか?
それは
拒否されたケアを同僚に頼まなければならないこと
です。これは僕の個人的な意見で世の男性看護師がみんなそう感じているわけではないと思います。
びび
びび
フリーで動いている看護師がいればまだ頼みやすいのですが夜勤の時なんかは最悪です。仮眠している相方を起こすのも気が引けるし、患者さんに我慢してもらうわけにもいかず…
びび
はぴこ
自分の仕事は自分でけりをつけたいというか、誰かに頼むとか尻拭いをしてもらうのがちょっと苦痛なんですよね…なんか申し訳なくて。
例えばこんなやりとり…
「〇〇さんの尿器あててもらってもいい?女性スタッフの方いいって言われちゃったから…」
「そう、わかった…」
びび
はぴこ
びび
いくら看護師としての経験を積んで一通り仕事ができるようになっても、断られた女性患者さんのケアはどうしても女性看護師に頼むしかないんですよね…
この「何年経っても自分のけつを自分で拭けない感」が自分にとっては苦痛であり男性看護師として感じる最大のデメリットでした。
はぴこ
びび
訪問看護だと個々の訪問になるので男性スタッフでもOKな利用者とそうでない方を分けてスケジューリング出来るんですよ。これであれば突然「変わって」とお願いする必要もないため僕も女性スタッフもストレスが減り、winwinなんですよね。
びび
「男性看護師さんは結構訪問看護で活躍されている方が多いですよ、びびさんが感じているデメリットは訪問看護の特徴で解消できるかもしれません」
と。
病院ではデメリットと感じていたことも職場の体制を見直したり、仕事を変えることでデメリットの軽減になることもあるんだなぁとつくづく実感してます。
今の環境が働きずらいと感じている人は一度環境を変えてみてはいかがでしょうか。
びび
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デメリット2.
圧倒的女性社会
看護師として働いていく以上、どこへ行ってもたいてい女性が多い職場になると思います。女性が多いことは男性看護師のメリットでも書いたように、いい面もあると思いますが逆も然りではないでしょうか。
例えば男性と女性では趣味や嗜好が違う場合もあるので、なかなか共通の話題がなく話の輪に入っていけないというようなこともあるかもしれません。
びび
はぴこ
男性看護師からすると同僚はほとんど女性になるわけですが、たまには同僚と飲みにいって愚痴をこぼしたい時もあるじゃないですか?
そんなときに特定の人を誘うと
「あの二人付き合ってるんじゃない?」
と周りからそんな話があがり色々めんどくさいこともありました…。
はぴこ
これらは一つの例ですが、看護業界で長く生き延びるためには女性社会をうまく渡っていく術を身に着けることが最重要かもしれません。
デメリット3.
年収の伸び率が低い
看護師の年収って世間からすると高いというイメージがあるようですが、結局のところ夜勤手当や残業手当で盛られてるだけで決して高くはないんですよね。
そうは言っても20代くらいであれば遊ぶのに十分な収入は手に入ります。ですが30代、40代ではどうでしょうか。賃金構造基本統計調査によると男性看護師の平均年収は正看護師:4,924,200円、准看護師:4,223,800円です。
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ということを考えた時に、パートナーが専業主婦だったら「ちょっときついかも…」という声が出てきそうな気がするんです。
そうなんですよ。
看護師って最初はわりと給料がいい印象を受けるんですが
- 昇給が少ない
- 昇進先が少ない
という特徴により、年齢が上がっても年収の上り幅が一般的な会社と比べて少ない傾向にあります。これは男性看護師にとって大きなデメリットかなぁと。
ですが看護師という職業はまだまだ需要があるし皆さんが身に着けた知識とスキルはもっと評価されるべきなんですよね。
びび
はぴこ
医療機関て皆さんが思っている以上にお金を持ってますし、必要な人材にはしっかりと対価を支払ってくれます。足りないのは皆さんの交渉能力だけです。
今働いているところにしても転職するにしても、しっかりと自分を売り込み交渉することをおすすめします。自身での交渉が苦手という人は転職エージェントを利用するといいでしょう。
びび
交渉に最適なタイミングは転職の時です。
もし近いうちに転職を考えているようであれば自信を持って自分を売り込んでみてください!
終わりに
以上、男性看護師のメリット・デメリットについてでした。
僕自身の個人的な意見で言うと、働いている中であまり男性看護師であることのデメリットを感じたことはないかもしれません。
びび
全国のナースマンのみなさん、またナースマンを目指しているみなさん!
ぜひ一緒に盛り上げていきましょう♪